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ローラ・ペルーダン

 

ニューアルバム « パースペクティブ & アヴァター »

 

シンガー、ハープ奏者、ソングライター、プロデューサーでもあるローラ・ペルーダンは、2015年に発表したファーストアルバム« インプレッションズ»で、既に、ル・モンド、BBC, ラジオ局FiP, 音楽誌Inrocksなどの主要なメディアから注目を浴びた。2017年に発表されたセカンドアルバム« ポイズン & アンティドーツ »では、彼女の為に創られた、電子クロマティックハープで独自のサウンドを駆使し、エレクトリックなソウルと、実験的なフォークの境界線に、未体験のポップミュージックを見せてくれた。コンサートでは、その独特な声を自在に操り、愛して止まない電子音で、個人的な世界を見事に創っていて、ローラは正に音の伝道師。ステージでは、効果ペダル、ラップトップ、マルチトラックのルーパーを駆使して、ハープの色とボーカルをより際立たせている。

草分け的なインディーズのステージ(レンヌのトランスミュージカル、オランダのユーロソニック・ノーデースラグ、ベルリン・ポップカルチャーフェス、MaMA)から、最も権威のあるジャズシーン(ヴィエンヌのアンティークジャズシアター、ニューヨークのウィンタージャズフェス、ロンドンEFGジャズフェス、ヴィレットジャズ、パリジャズフェスティバル)まで、フランスと海外でも精力的にライブを行っている。

2020年に発表されるニューアルバム« パースぺクティヴ & アヴァター »では,よりエレクトリックでダンサブルなソウルの色彩を帯びたポップワールドを見せている。ローラの正直で真っすぐな詩の世界では、彼女の世界観と同時に仮面の世界を展開している。自分を真っすぐに見据えて、実存の世界を語っている。それは、時にオオカミの妄想であったり、時に雲の世界だったり、歌の妄想だったり、満足の渇望だったり、生きたまま火あぶりにされる魔女の妄想であったりもする。

著名なミュージシャンとの共作(フィリップ・カトリーヌ、メリッサ・ラヴォー、ベッカ・スティーヴンス、エメル、イアン・チャン(サン・ラックス、モーゼス・サムニーのコラボなど))で、それぞれの歌が、独特の個性を見せていて、正に、アルバムタイトルのようにアヴァター=分身となっている。

ローラ・ペルーダン

 

キャリア

 

幼少の頃からジャズに慣れ親しみ、早くからクラシック音楽を学ぶ一方で、エレクトロミュージック、ソウル、ヒップホップにも興味を持っていた。故郷のブルターニュ地方で沢山の音楽家の教育を受けて、更にパリやニューヨークでのミュージシャンとの出会いで、音楽の幅を広げていった。より豊かなハープの音の世界を求めた結果、2008年に、最初の鍵となる出会いがあった。フィリップ・ヴォランが、彼女の為にクロマティックハープを創ってくれたのだ。この新しい楽器のお陰で、自作の曲に、複雑な深みが生まれることになった。その試みは、進化して、ローラの為のオーダーメイドの電子クロマテイックハープが誕生することになった。ローラが紡ぐ音の世界は、アモン・トビン、ビヨーク、フライング・ロータスまでを髣髴とさせるし、同じように、ドビュッシー、ラヴェル、又はウェイン・ショーターの印象派の複雑な音の調べをも思い起こさせる。

影響について

 

ファイスト、リアン・ラ・ハヴァス、アリス・フィービー・ルーといった、豊かで複雑なポップサウンドのアーティストからの影響の他、ミカ・レヴィ(ミカチュー)、メリル・ガーバス(チューン

・ヤーズ)、ベン・フローストなどのような、より尖ったサウンドのミュージシャンにも魅せられている。サックス奏者のコリン・ステットソンのように、ローラは長い時間をかけて、ハープで独特の自身の音を追求し続けている。彼女のハープが奏でる独特なビートからは、ジョージア・アン・マルドロウのような熱いグルーヴ感が生まれるのと同時に、ケイト・テンペスト、ジェイムス・ブレイク、ラディオヘッド、ポーティシュヘッドのように、より冷たい世界も醸し出されている。ローラのボーカルは、エリカ・バドゥ、チェット・ベイカー、エスペランザ・スポルディング、ジャンヌ・リーのようなボーカリストの声を彷彿とさせ、彼女が小さい時から体に沁みついているジャズやソウルの景色が浮かぶ。モージス・サムニー、ダグラス・デア、テルザ、ローラ・ムビュラといったアーティストと同様、ローラ・ペルーダンは、どのカテゴリーに落ち着く事もなく、現在の平凡なポップミュージックからは一線を置いて、あらゆる音のコードを織り混ぜて、独自のサウンドを紡ぎ続けるのだ。

 

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